皆さんは鯖の旬の時期をご存知ですか?
鯖は1年を通して美味しくいただけますが、旬を迎えることでより一層旨味を増します。
朝日屋の鯖寿司をお召し上がりいただく際や、ご家庭で鯖料理を楽しむ際の参考にしていただけますと幸いです。
鯖の旬は種類によって違う
秋に獲れた鯖を「秋鯖」、冬に獲れた鯖を「寒鯖」と呼ぶように、一般的に鯖の旬は秋〜冬といわれています。
秋鯖や寒鯖と呼ばれる鯖は、4〜6月の産卵期に一度痩せ細ってしまいます。産卵期を終えた鯖は餌をたくさん食べ、秋頃には再び脂肪を蓄えます。ぽってりと脂肪を蓄えた鯖の脂肪分は全体の約20%にもなり、たいへん美味しい時期を迎えるのです。
ところが、鯖の種類によっては旬の時期が全く違ってきます。旬だと思って食べたのに「全然脂が乗っていない」ということにならないよう、鯖の種類について確認してみましょう。
代表的な鯖の種類と旬の時期
鯖は大きく分けて3つの種類があり、旬の時期や見た目に違いがあります。それぞれの旬と簡単な見分け方をご紹介しますので、スーパーなどで鯖を購入する際の参考にしてみてくださいね。
マサバ(11月〜2月)
マサバは日本で最もポピュラーな鯖の種類で、茨城県や長崎県で特に漁獲量が多い品種です。
切った時の断面が左右に押しつぶしたような形をしているため、別名「ヒラサバ」とも呼ばれます。マサバの旬は11月〜2月頃で、背中にある唐草模様と腹部の銀白色が特徴的な見た目です。
ゴマサバ(6月〜9月)
ゴマサバは、マサバよりも暖かい海を好み、三重県や宮崎県での漁獲量が多い品種です。マサバと比べて切った時の断面が丸みを帯びており、別名「マルサバ」とも呼ばれます。ゴマサバはマサバと比べて脂が少なめで、1年を通してあまり味に変わりがありません。
しかし、マサバの味が落ちる季節によく出回るため、ゴマサバの旬は6〜9月といわれています。マサバとの見た目の大きな違いは、体の側面から腹にかけて散らばった、ゴマのような斑点模様がある点です。またマサバは、背ビレの線が9〜10本程なのに対し、ゴマサバは11本以上とマサバよりも多めに入っているのも特徴です。
大西洋サバ(11月〜2月)
日本で獲れるマサバ・ゴマサバの他に、主にノルウェー近海で獲れる大西洋サバも人気が高い品種です。
見た目はマサバとほぼ変わりませんが、よく見るとくっきりとしたストライプ模様を持ち、頭もマサバより少しシャープな形をしています。旬の時期はマサバと同じ11月〜2月ですが、冷凍輸入されるため、1年を通して美味しくいただけます。
旬の鯖には栄養がより多く含まれる
鯖の脂には、DHAやEPAという不飽和脂肪酸が多く含まれており、鯖に含まれる不飽和脂肪酸は青魚の中でも群を抜いています。不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあります。
そのため動脈硬化の予防や改善に役立つほか、血液をサラサラにし、脳卒中や高血圧などの生活習慣病から身体を守る働きがあります。旬の鯖は脂乗りがよくなるため、この不飽和脂肪酸の含有量も如実にアップするのです。
美味しくなるだけじゃなく、栄養価まで高くなるなんて、一石二鳥ですよね。
※鯖の栄養について詳しく知りたい方はこちらの記事をご参考ください。
新鮮な鯖の見分け方
鯖は傷むのが早いので、できる限り新鮮な物を選びたい品種です。
そこで、スーパー等で鯖を購入する時にオススメの、新鮮な鯖の見分け方をご紹介します。ご家庭で鯖料理を楽しむ際の参考にしてくださいね。
1.目が澄んでいる
鯖は鮮度が落ちるにつれ目の中が濁ります。そのため目がしぼんでいたり、白っぽくなったりしている鯖は、時間が経ってしまっている証拠です。目がみずみずしく、眼球の中まで澄んだ鯖を選びましょう。
2.エラが鮮やかな赤色
もし見られるようであれば、鯖のエラの色を見てみましょう。エラの色が鮮やかな赤色の物が新鮮な鯖です。薄いピンク色や、茶色っぽいエラを持つ鯖は鮮度が落ちているので避けましょう。
3.体に張りがある
鯖は体を触ることでも新鮮さを確認することができます。腹を押した時に張りがあり、引き締まった物が新鮮な鯖の証です。
まとめ
今回は鯖の種類と旬、新鮮な鯖の見分け方についてご紹介しました。
美味しい時期や新鮮な鯖を見極め、鯖料理をより楽しんでいただけますと幸いです。脂の乗った鯖は美味しさが増すだけでなく、栄養価もより多く含まれるので、身も心も満たされること間違いなしですよ。
朝日屋では1年を通して、その時期に獲れる最高の鯖を使って鯖寿司をご用意しておりますので、是非ご賞味ください。
本記事は以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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